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「俺の夢はな」
英語の補習の後、武志は語りだした。
「まずイギリスに渡る」
「おお、行け」
「そして全寮制の学校に入る」
「おまえの英語力よ!」
「そこで俺はエンジェルに出会う」
「名前がハーマイオヌーとかいうんだろ」
「…まぁ聞け。冬にはクリスマスパーティーが開かれる」
ヤドリギの下で出会った男女はキスしていいという言い伝えがあるらしい。
パーティー会場の天井に、見えないようにこれでもかというほどヤドリギをしこむ。意中のエンジェルに話しかけ、唐突にキス。見あげるとヤドリギがありホーリーナイト…という仕組みを作りたいのだと。
「だから奇術部のお前に知恵を借りたい。どうやったらヤドリギを隠しておき、一瞬でその部分だけ出てくるようにできるか」
「KU・SU・DA・MA?」
「馬鹿、鏡かなんか…それっぽいのあるだろ」
「武志…まずは嫌われないキスの仕方を練習しろ」
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