1人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女は同じクラスでとても積極的な人だ。とある日の放課後、僕は彼女に呼び出された。
「…輝夫君、輝夫君に私の秘密を教えるね」
「何、聞きたい!」
「私ね、本当は人間じゃないの」
僕はその発言に度肝を抜いた。では彼女は何者なのか。
「私、人間型のプラナリアなの。昨日輝夫君と登校した私は二年前に料理中に人差し指を間違って包丁で切った時に出来た私なんだ」
僕は吐き気がしてきた。
「輝夫君、今私はね250人以上いるんだ。髪を切っても増えるし、爪を切っても増えるから大変なの。そんな私だけど、これからも結婚するまで付き合ってね?」
僕は彼女のとんでもない秘密を聞いて、背筋が絶対零度になり逃げ出そうとした。
「輝夫君待って!!」
だけど僕の進路にはその250人の彼女が待ち構えており、気付けば僕は彼女達に囲まれいた。
最初のコメントを投稿しよう!