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暗闇にしては 明る過ぎる
自分の腕が 微かに見える
モミの木を振り回して
囮になろう
ほら 十字架が迫ってくる
走って 足がもつれても手を 手を使って
走って 汗が海になっても血を 血を飲んで
風より早く地面のドラムを叩いて
思考が体に追いつかない
あまりの速度に空に浮いて
思い切って髪を 切ったとして
僕の白内障は 治るかな
電線を見ると 思い出すんだ
僕らが猿だった頃の記憶を
ほら 我慢したってもう限界だ
走って 心が爆発しそうなら声を 声を上げて
走って 呼吸が止まったなら魂を 魂を削って
君のうしろに竜巻が起こる
耳をつんざくオーケストラ
初めて僕ら歓迎された
時間が止まった 水滴が落ちない
涙も
僕らそれでも泣いていた
犬や猫や鳥や魚
罪悪感と拭えない執着
僕ら勘違いしていた
ごめんね
初めから許されていた
それでもごめんね
しつこいけれど
セピア色の小さな声
走って
走って
走って 皆が皆星に酔ってる国を 国を挙げて
走って 朝も夜も関係ない胸を 胸を踊らせて
塔を壊して 目を見開いて リズムを乱して
好きに暴れて ゴールを延ばして 大地を鳴らして
山を揺らして 風を奏でて 無粋に笑って
世界を刻んで 身を転がせて
壮大な玉乗り
走って
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