クリスマスのプレゼント

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急遽決まったクリスマスデートは、もう明日だ。 私一人では何を買えばいいかわからなくなり、美佳に相談したのだけれど。 「プレゼントなんて、気持ちなんだから。そんなにこだわらなくても喜んでくれるわよ」 「それは、そうだけど……」 「あ、じゃあこういうのは? クリスマスカラーのランジェリー買って着用しとく」 「それ、さっきの「あ・た・し」と変わらないじゃない!」 「だからそれが一番喜ぶって。鼻息荒くして飛びついてきそうだけど」 「真面目に考えてよ、もう」 美佳から見る亨の印象って、一体どんなんなってるのかしら。 パンを食べて、少しの時間足を休めてもう一度、今度はさっきまでとは別の百貨店に向かう。 考えてみれば、こういうイベントはクリスマスだけじゃない。誕生日もあるのだ。その度にこうしてプレゼントに悩まされるのか……付き合うって、なかなか大変だ。 正直にそう言うと、美佳にゴンと拳骨を落とされた。 「それって、幸せな悩み。いいじゃない、その後嬉しそうな顔見れたら」
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