melody1

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高2になって1週間経った日の昼休み。 目の前にいる2人が楽しそうに笑って私を見つめている。 きらきらとした瞳が、何とも ザ・女子高生! というような感じだ。 「小夏、誇張しすぎ!私そんな凄い人間じゃない~」 「も~、そんなこと言っちゃって。のんちゃん謙虚過ぎるっ」 「のんちゃんってほんと女の子!って感じ」 「あ、桜ちゃんまで!」 友達のうちの2人である小夏と桜ちゃんの言葉にパタパタと手を振ると、2人は茶化すように私を小突いた。 野々村杏花(ノノムラキョウカ)、 通称のんちゃん。 ――『のんちゃんは可愛くてふわふわしてるけど、話すと楽しい女の子だよね!』 ここ数年間、ずっと同じことを言われ続けてきた。 ……嘘ではない、と思う。 かといって本当ではない気がする。 性格だと思う、昔から妙に内面だけは大人びていた子供だった。 割と小さい頃から、 自分が生きやすくいるためには大人の顔色を伺うのが一番。 みんなと仲良くするにはいつも笑顔で話しかけるのが一番。 私がみんなの望むように過ごしていれば、みんなが笑っていてくれる。 そんなことを思って生きてきた。
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