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私は昔から日差しと寒さを嫌って長袖を着ていることが多かったので、手の傷には気付く人はいませんでした。
夜眠れずパソコンを起動させると、貴方は深夜に気づき、私に寝るよう促しました。
私の身体を案じてくれたのだと思います。
しかし私には【電気代が馬鹿にならない】という言葉そのものしか伝わらず、私たちの心の溝はより一層深くなりました。
はい。被害妄想とは、一度発症すると何処までも深く根付いてしまうのです。
手の傷は深くなりました。
死にたかったわけではありません。
心がすっとしたわけでもありません。
衝動と癖。
万引きも自傷行為も、それがすべてでした。
高校2年生の冬。
私の万引きはお店の人によって止められます。
私は2週間の謹慎処分を受けるのみにとどまりましたが、おかげであなたは恐怖症を患いました。
警察からの電話が忘れられず、電話が鳴るたびフラッシュバックを繰り返す。
貴方はまた、心を病みました。
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