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実のところ、私はこの話を妄想か夢かと思っていました。
だって恥ずかしいです。
幼児とはいえ、泣きながら廊下でお漏らしした記憶だなんて。
けれどあなたもお姉ちゃんもよく覚えていましたね。
お姉ちゃんを幼稚園に迎えに行っている間に起こった私の惨劇を。
私の声は外まで響き渡り、よく聞こえたと、貴方は笑っていました。
ついでに「おかあさん、おしっこぉ」と顔を歪める私がかわいかったと。
時すでに遅し。
遅いよ、私。もうおしっこ終わったよ。
その後の記憶はありません。
きっとあなたが片づけてくれたのでしょう。
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