第1章

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キヨ「じゃ、そういう事で。(プツッ」 館の主ってのもメンドくせえな。 なんだよ。人狼って。 今どきそんなのいるのかよ。 キヨ「ま、政府様の考えてる事なんか知らんがな。」 俺の館は、街の外れにある。 前に住んでいたヤツのことはよく知らない。 奇妙な青い鬼が家主だったらしく、交渉して住み心地のいい家に引越ししてもらった。 キヨ「テラゾーくーん。準備できたー?」 テラ「ええ。できましたよ。」 キヨ「楽しみだなー。初めてじゃない?お客さん来るの。お偉い方々は大体電話で済ませようとするし。」 テラ「そうですね。もうすぐ1人目が到着するんじゃないでしょうか。」 キヨ「楽しみだな!」 テラ「断る事もできたのに、何故引き受けたんです?」 キヨ「んー、この館に来てからまだ客人とか友人とか来たことねえだろ?だから引き受けた。」 テラ「まさか、ご友人がいらっしゃらないとか…(引き」 キヨ「オレの事なんだと思ってんの?居るわ。友達くらい!」 テラ「失礼ですがこの手で数え切れる程ではないですよね?」 キヨ「な訳ないだろ。友人つっても、みんな遠いとこに住んでっから、来てもらうわけにも行かねえだろ。交通の便、不便だし。」 テラ「…。」 キヨ「なんだよ、その目。以外だって言いてえのか。」 テラ「迎えに行って、泊めてあげるとか考えないのですか?」 キヨ「っ!うるさい!持ち場に戻れ!!」 テラ「…癇に障ったならすみません。発言が行き過ぎました。失礼します。」 テラゾーはどこか面白そうな顔をして、部屋を出ていった。気に食わない するりと俺の足元に飼っている黒猫がやってきて、「ニャー」となく。 キヨ「もうすぐ、この館には沢山のお客さん来るんだぜ?お前も楽しみか?」 まあ、こんな事聞いたってしょうもない事ぐらい分かっているが。 キヨ「アイツらの通りにさせるかよ。」
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