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一川君はとてもイイ人だ
だって無理に話さなくていいし、
わざわざ関わる必要もない。
誰も来ない図書室に自分用の机を
配置している変な人ではあるけれど、
いきなり僕の持っていたシャーペンを
取り上げて全力でカチカチしたあと
真ん中からへし折るとは思っていなかった
そろそろキレ時にちがいない。
人のシャーペンを折ってその上謝りもせず
上の空なんて、怒るしかない
そう思って目の前にたったとき、
彼はゆっくりと顔をあげた。
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