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今日も来ているようだ。背中に視線を感じる。
見張られているようで心地悪い。
「あの、」
無視していたかったのに、ついに話し掛けられた。
「何だ?」
ゆっくり振り返れば、いた。
「やはり、見えていますよね」
もう、察しはついていた。
「――幽霊だな」
答える代わりに悪戯な笑顔を見せる。
「早速ですが、取り憑かせて下さい」
何とも愛想の良い事。だが、それは叶わぬこと。
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