亜弥くんの困惑

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「いや、ストーカーはねぇわ…」 そう、先ほど説明した通り俺は平均顔な男だ。 だれが好んでストーカーしたがると言うのか全くもって謎である。 「そう?南、いい男だとおもうけどな」 「そういってくれるのはお前だけだよ黒宮…」 今、いい男なんて励まして(?)くれたのは黒宮真宏。成績は学年トップ、中学のときは陸上で全国大会優勝したという輝かしい実績に加え、なんというかその、見た目が麗しいのだ、つまり俺なんかよりよっぽどいい男って訳だ。 俺にストーカー、より、黒宮にストーカーの方が確実にしっくりくる。いや、ストーカーはいらんけど。 「でもさぁ、そのここ男子校だし…いじめってことはない…よな…」 そう、男子校。加えて全寮制というなんとも閉鎖的な空間のなかでストーカーなんて、ぶっちゃけこの答えにたどり着くのがいやだったのでただの現実逃避の道具にさせてもらっただけだ。すまないストーカー(仮) 「ん…まぁストーカーなんてバカみたいな考えよりかは現実味があるね」 「はっきりいうよなぁ…お前…」
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