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「メモリー、恋愛に期限を設定するってね、花の咲かない運命を背負う事になるかもよ」
「分かっている。覚悟しているわ。このまま何もせず胸が焦げていく、それだけは嫌!素晴らしい自分を見たいの」
「メモリー、恋愛はね、真剣にならなければ芽生えない運命なのよ」
「天使様、もし許されるなら、地球で命終わりたいわ。いつまでも恋愛に心捧げられる運命なら、どんなに素晴らしいでしょう!」
「メモリー、心行くまで心捧げるといいわ。熱き胸の思いってね、誰にも止められないの。胸が熱くなるってね、素晴らしい事なのよ」
「天使様、私、間違い犯すかも…」
「メモリー、自分に正直にね。自分に嘘を吐く事が間違いなの。自分の素晴らしさを表現する運命が熱を帯びるとね、他の運命は存在しなくなるのよ。恋愛がどれ程素晴らしいか、あなた自身が味わう事ね」
「天使様、自分に正直ならね、私は運命がどんなに熱を帯びても輝くわ」
「メモリー、余程に素晴らしい宝物見つけたわね。思い切り心行くまで輝きなさい」
「天使様、ありがとう!」
メモリーは乙女姿に変わったが、自分ではそれに気付かなかった。
「メモリー、あなたは乙女に姿を変えたのよ」
」本当?」
「本当よ」
「嬉しい!ありがとう!鏡で自分を見てみたいわ」
「メモリー、一つだけ条件、絶対鏡を見てはいけない」
メモリーは喜びが萎むような思いだった。
「どうして?」
「どうしても。いいわね、絶対よ」
「もし破ったら?」
「どうなるか、味わいたければどうぞ」
「恐いわ。分かった。天使様、私人間なの?それともロボット?」
「安心して。完全なる人間、女性、乙女よ。メモリー、あなたの願いが最大限叶う運命よ」
「ありがとう!嬉しい!全ては心の美しさを表現するのみよ」
「メモリー、心焦がす運命、焦げても不幸じゃないのよ。生きる素晴らしさはね、心焦げても輝くのよ」
「天使様、私は生きる素晴らしさを表現するだけです」
「メモリー、忘れないでね、期限と約束」
「絶対守ります。天使様、私が生きている事が悪にならない事を祈っています。私は生きる素晴らしさを心の美しさで表現したいです」
「メモリー、命の尊さを愛で包んでいる限り、心の美しさを愛で表現する限りね、生きている事が悪であるという事は絶対あり得ないの。忘れないでね」
天使は消えた。
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