第三章 旅の始まり

5/26

19人が本棚に入れています
本棚に追加
/380ページ
「渡は私の事は思い出せないよ。 いくら声を聞いても話しても顔も見ても、 何故だかわかる?」 何故か頭の中では一致した。パーツ。 なのに何で名前をわかんないんだ。 しかも質問をしてきた。 それに対して何を言ったらいいかもわかんない。 なんでいくら頑張ってもおもいだせないんだ。 すると勝手に口から声がでた。 渡 「あなたは誰ですか? 何故記憶では聞いたことのある声なのにわからないのですか?どうして走っても走ってもたどり着かないの?」 実際、誰ですかとは言いたくなかったしわかってるつもりでいた。だけど、思い出せないのが現実だ。 言葉を女性に言った瞬間後ろから凄まじいほど強い風が吹き抜けた。 でも全く寒さを感じない。 だけど凄い風だ、目も開けれる。 何だこれは。 ここは真っ白な駅。 頭の中も白紙になり、何もかもが混乱した時、 何らかの現象なのか、わからないが、体が勝手に動いた。 すると一気に駅の方に進み走っても進まなかった道をどんどん進んでいる。 昔、ガキの頃登れなかった木を大きくなって登っている感覚だった。 そんな事を頭で思いながら進んでいった。
/380ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加