あれは夢だったのだろうか

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あれは夢だったのだろうか

長い長い学校の廊下 突き当たりの図書室の手前 あなたが走り寄ってくる 私はそっと振り返る あれは夢だったのだろうか 胸の鼓動が早くなっていく 息苦しくて吐きそうなくらい そんな私に両手を差し出して 早口に何か言う あれは夢だったのだろうか 本当に夢だったのだろうか 現実だったら怖い気もする だけどこの胸の痛みは リアルに思い出せる 手の中にはCDが2.3枚 それからはどうしたんだっけ 覚えていないや だってあれは夢だったんだから 恋と言う名の夢だったんだから
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