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うまくもない飯を食って、思い出したように炊飯器の中をのぞけば、俺の想定したものとは別のものか入っていた。
「おかゆ…?」
まぁ、食えなくもないだろう。
近いうちに食おう。
俺はその夜、スーツにネクタイ、カバンに靴、入学式に必要な道具を一通り確認すると、安心して眠りについた。
俺は忘れていた。
完全に忘れていた。
いや、気付いていたかった。
今まで当たり前すぎたことだったから。
大学側から、代表の挨拶を依頼されていないということを…
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