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「代表 日比谷恭介。」
え…?
挨拶をすることを想定し、壇上にあがりやすい、階段の前に座っていたら、俺の目の前を、黒髪、黒縁メガネの長身男子が通って行った。
え…?
で、そいつが、壇上にあがり、俺が喋ろうとしていたような内容をベラベラと喋っている。
一通り、定型の挨拶を終わらせると、そいつは頭を下げ、階段を降り、再び俺の目の前を通って行った。
その後、滞りなく式は進み、なんの問題もなく入学式は終了した。
え…
あぁ、そうか。
そういえば俺、大学から連絡もらってなかったっけ…
ってことは、さっき挨拶したやつが、首席ってことで…
えっと、じゃ、俺、次席?
いや、それすらもわからない、首席ではない『一般人』ってことだよな…
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