見~つけた!

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「はぁ?俺、マンション仲介した時、名刺渡したぞ?」 「そんなもの、吉田くんは気にしないよ。それより、日比谷恭介の方が強烈なはず。 ってか、郁人の名前で家借りてんだから、表札日比谷じゃおかしいだろ。」 郁人は納得してなさそうだけど、関係ない。 どうせ今後吉田くんと郁人が会うことなんてないだろう。 俺の計画には、名前がもう一つ必要なんだ。 軽くなった髪がまだ慣れない。 カラーコンタクトがゴロゴロする。 俺がこれだけやるんだから、確実に落としてやる。 「そろそろ昼休み終わるだろ? じゃーな、郁人。」 「はいよー、ランチごちそーさん!」 「じゃ、15日の引っ越し頼むなー。」 「はいよー、業者向かわせるから。」 「サンキュー!」
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