見~つけた!

32/34
1285人が本棚に入れています
本棚に追加
/349ページ
「あれー?なんか、固まっちゃってない? ねー、名前なんて言うのー?おーい?」 ちちが…乳が…… なんだ? 今時の若い女どもは、平気で乳を好きでもない男になすりつけてくるのか? 乳だぞ? 俺の腕に、乳だぞ?? ありえない! 「おーい!ようちゃん!!」 しかも、体の大部分が、俺に接触してないか? 服を着ているにしても、あまりにも艶かしいんじゃないか? 「あー、ようちゃん、女の人があまりにも近いから、緊張しちゃってるのかも!」 近い? 近いとかいうレベルか? こ……これは…… 「不純異性交遊では?」 思わず、俺の口からこぼれた言葉を聞いて、柏原はじめ、金魚の糞どもも、みんなキョトンとした後、この飲み会で一番の大爆笑が起こった。 なんだ? なんで、みんな笑っているんだ? 俺は面白いことを言ったのか? 訳がわからないが、どうやら、俺の一言が笑いのきっかけになったことだけは、なんとなく、わかった。
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!