恋愛家庭教師

お腹すいた～！

なにやら、またしても、飲み会の話をしているのか？

まこちんと呼ばれた女は、明らかに、柏原に色目を使って、誘おうと必死だ。

「ねー、今度の水曜日なんだー。先輩とかも来るし、行こうよー。」

あー、見るからに、うっとおしい。

そいつは、俺の存在などないかのように、柏原にクネクネしている。

にもかかわらず、

「ねー、よーちゃんも行く？」

いきなり、俺に、話をふってきた。

おい！俺はいないものと扱えよ！！

「俺、よーちゃんが行くなら、行こうかなー。」

アホ柏原のその一言で、まこちん（本名知らん）は、俺にも、クネクネしだし、

「よーちゃんって言うの？かっしーのお友達？
もしよければ、一緒にどう？」

などと、誘ってくる。

じょーだんじゃない！

あんな、失態を繰り返すのはごめんだ。

俺は、

「無理。」

と一言告げると、まだ、残っているトンカツをお盆ごと持って、返却口に戻すと、そそくさと学食から出た。