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今回の論文は、経済学に関する論文だ。
俺は、経済学の本が並ぶ場所に向かった。
んー…
どれがいいだろう?
一人の生徒が借りられる本の冊数は、一回に3冊までと決まっている。
んー、これは…
次の時に借りよう。
で、これは…
俺が本を取ろうとすると、隣から、手が伸びてきて、本の前で手がぶつかった。
なんというか、男と女ならば運命の出会いってやつだろうな。
でも、この手はどう見ても男だろうな。
と思って、そいつを見ると…
「ひ…びやきょう…すけ?」
そう、そいつは、俺から、新入生代表の挨拶を奪った、にっくき男だった。
「あ、はい。これ、借りたいならどうぞ。」
上から下まで舐めるようにチェックした。
不自然なほど真っ黒い髪、ありえないほどダサイメガネ、普通のシャツを普通のズボンにインしている。
ダサイ。
俺が言うのもなんだが、まるで、狙っているかのように、ダサイ。
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