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次の日の夜。
『ピンポーン』
多分チャラ男だ。
俺は、タッパーに詰めたカレーを持ってドアを開けた。
「やっほー!吉田くーん!
お腹すいたー!」
毎日、チャラさ全開だ。
「じゃぁ、これ、どうぞ。」
俺は、タッパーを渡した。
…
「なにコレ?」
チャラ男の動きが止まる。
「ん?カレーを作ったんだ。」
「そうなんだ。で、コレ、なに?」
「何って、だから、カレー。」
…
また止まってる。
「カレーって、ご飯ついてるよね?
あと、福神漬けも。」
今度は、俺が止まった。
だから、なんだ?
「僕んち、ご飯も福神漬けもない。」
…
「カレー食べられない。」
…
「吉田くんちには、ご飯と福神漬けある?」
…
「ある。」
「お邪魔しまーす!」
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