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「吉田くん、慣れたいの?そういうのに。」
チャラ男が、ニヤッとしたような気がした。
「慣れたいっていうか、馬鹿にされたくないというか…」
「んー…」
チャラ男が何か考えているようだ。
そして、おもむろにこちらを向いたと思ったら、右手を出して、俺のうなじを撫でた。
「うわ!」
驚いた!!
とはいえ、2回目だし、そこまでじゃないけど。
「何?いきなり!」
「ん?今さびっくりしたけど、最初ほどじゃなかったでしょ?」
確かにそうだな。
「ぶっちゃけ、こういうのって、慣れなんだよ。場数踏んだもん勝ち。
実際、今のだってそうじゃん?
吉田くん、最初は器落しちゃうほど驚いたのに、今はちょっと声をあげたくらい。
で、3回目にもなると…」
また手を出して、俺のうなじを撫でたが、くすぐったいぐらいで、何ともなかった。
「ね?つまり、慣れ、だよ。」
チャラ男が笑いながら言った。
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