教えてあげようか?

10/16
前へ
/349ページ
次へ
「つまり、練習が必要ってこと!」 うん。 だから、それはわかった。 「どうやってやって練習すればいいかがわからない?」 俺は素直に頷く。 もう、チャラ男には、隠しても仕方ない。 んー、と、少し考えるような仕草をして、 「僕が教えてあげよ~か?」 チャラ男が小首を傾げてそう言ってきた。 「チャ…あ、相川くんが??」 危うく、本人目の前に、チャラ男が?と言いそうになったのをなんとか回避した。 「たぶん、僕は吉田くんより経験値高いから。手取り足取り実践でレクチャーしてあげるよ。」 ニッコリ微笑むチャラ男は、確かにチャラいが、一般的には、いい男なのかもしれない。 って、そーじゃなくて!! 「手取り足取り実践でって、組体操みたいにしてくれるってこと?」 若干、意味がわからない。 が、チャラ男も意味がわか、ないようで、キョトンとしている。 「組体操??」 どうやら、違うようだ。
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1288人が本棚に入れています
本棚に追加