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「うん。
だから、大学とかで、気をつけないとダメだよ?
友達とか(特に甘めの顔のイケメン)に変にベタベタされたりしてない?」
「いや、大学でいつも一緒にいるやつも男だし…」
一瞬、柏原の顔が思い浮かんだが、あいつが俺のことを綺麗だとか思っているわけない。
何故か、やけにベタベタはしてくるけど…
「んー…吉田くんは、ほんとガード弱いなぁ…」
ガードって…
女じゃあるまいし。
「まぁ、今日は吉田くんの性感帯もわかったことだし、ご飯にしようー!」
そう言うと、チャラ男はベッドから立ち上がり、キッチンの方に歩いて行った。
「これ、温め直していい?」
キッチンから声をかけてくるチャラ男に、
「あ、頼む。」
と一言答えると、気持ちも切り替えて、俺もベッドから立ち上がった。
「うん!美味しい!
吉田くんは、料理の天才だよ!!」
温めたロールキャベツを食べて、褒めまくるチャラ男を見ながら、俺は、さっきチャラ男にキスされた首筋が、少しだけ火照っていることに、気付かないふりをした。
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