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どうしよう。
このままでは辛くて動けない。
でも今ここで楽になることも出来ない。
差し出してくれた手を取ることが出来ず、俯いた。
苦しかった。
頭で悶々と考えているうちにも、既に下はパンパンになっていた。
すると、肩を柔く捕まれて座るように促された。
突然の青年の行動は全くの想定外だった為に、自分の体はいとも簡単に後ろへ崩れた。
頬を仄かに染めた青年は、ふわりと手のひらで俺の前髪をかきあげ、そこに優しく口付けた。
「…!!」
驚いてきゅっと目を瞑る。
「大丈夫。怖がらないで」
耳元で囁かれた柔らかい声にまたゾクゾクしてしまう。
白く細い手が慣れたようにベルトを外し、チャックをおろした。
そしてじんわりと滲む部分を布越しにゆっくりと撫でてくる。
「…っあ」
咄嗟に出てしまった変な声が恥ずかしくて、手で口を覆った。
青年は驚いたように顔を上げたが、やがてにやりと笑い
「すごく濡れてる」
また耳元で囁く。
そんなにストレートに言葉を発せられるとは思いもせず、体温がまた上がる。
恥ずかしくて死にそうだ。
「や、やめ」
こんな状況でも、微力ながら抗ってみる。
しかしそんな俺をよそに、青年は行為を進めていく。
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