決断

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メールは返答後消えていた。 だから、もう未来を示すものはわからない。 結婚前より亮介の実家に同居した。 子どもができるまでは働いて良いとパートで働き、家に尽くしてきたつもりだ。 年月は流れ、私のお腹には小さな命が宿った。 嫁いで年月経ってから、子どもができた。 「なぜすぐに跡継ぎができないんだ!?」 「浮気なんじゃないか!?」 私は……仕事を辞めさせられ、亮介の実家に閉じ込められ、数ヶ月が経った。 「思えば、パートで働いていた先の職員と仲よかったと聞いているが」 「その男の子どもだ」 「亮介と結婚してすぐから子作りをしていたのに、どうしてすぐこどもができない?」 私が交わった相手は亮介だけだよと、伝えても届かない。 本当不妊治療しようかと思ったほどに子宝に恵まれなかったのだ。 「子供さえいれば、女はいらない」 ……頼れるはずの亮介は、顔すら合わせてくれない。 お腹には小さな命が蹴っている。 酷い吐き気と眩暈で目が回る。 私は暗い部屋の中で追い詰められていた。
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