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燃え上がると早かった。
酸素が足りなくなり、熱さと眩暈、吐き気に動かなくなりジリジリ私を炎が包む。
悲鳴をあげたい。
痛い痛い熱い苦しい。
焦げていく。
私が焦げていく。
さようなら現世。また来て来世。
その後はわからない。
子どもの命だけ……残念だったけども、一緒に逝くことにしたから。
生きることを諦めた哀れな女の末路かな。
………fin
あとがきはp26へ
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