遺書

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私自身は、結婚を数ヶ月後に結婚を控えた24歳の女。 名を北川未来(キタガワミライ)という。 良くも悪くも普通の人生だと思っていた。 婚約者とは高校からの付き合いがあり、8年になる。 昨年プロポーズされてから、お互いに両親への顔合わせも済ませ、式の段取りもしドレス選び等も済ませた。 あとは式の内容と、友人らへの招待状の発送が控えている。 「未来。オレと一緒に来てくれるのが嬉しいよ。絶対幸せにするから」 メールを見ていた私に聞きなれた低い声がかけられた。 声の方を見ると…… 「……亮介」 婚約者の向谷亮介。 彼が幸せにしてくれると約束してくれた婚約者。 優しい風貌のすらっと背の高い男。
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