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プロローグ
俺が春から通う学校は少し特殊らしい。
数年前に校長が代わり、新たな制度と校則ができた。
それは、「特別恋愛枠純愛制度」
なにを乙女チックな、という名前だが名前とは裏腹に、その実態は生徒を苦しめていたりする。
なぜこんな制度ができたのか?
なぜそれが可決されたのか?
その内容は?
嘘か真か分からない噂しか知らない俺は、説明会を受けるべく門の前に立っている。
「……はぁ、行くか」
重い足を動かし、俺は門をくぐった。
―――ほんの少しの期待と、大きな不安を抱えて。
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