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「そういえば龍樹、いきなり留学するんですって?」
「え、ああ、そうなのよ。どうして知ってたの?」
「昨日RINEがあって…」
「そ、そうなの。みんなに心配かけたくないからって、黙ってたみたいだけど」
「はは、あいつらしいですね」
そんな会話を聞きながら、コーラを飲む。実は龍樹君ここにいるんだけどねーとは、ここまでくると言えないものである。
「あ、そうだ。1つだけ言っといてください」
「何を?」
「約束…忘れるなよって」
じゃあまた。そう言うと、何処かへ歩いていってしまった。
約束…か。忘れる訳がないのに。
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