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「なにこれぇぇぇぇぇぇぇええっ!?」
悲鳴のトーンは紛れもない女声だった。俺は比較的声が高い方だが、女性的な声ではないはずだ。
しかし、目の前に映るその容姿は明らかに少女。それも肩甲骨の下の辺りまで伸びたストレートな黒髪に、じっとみていたら吸い込まれてしまうかのような綺麗な蒼い瞳。全体的に目線が低く、パジャマも大きすぎてだぼだぼになっている。そこから見えるのは艶かしい健康的な肌。ただし、胸の辺りだけは少し苦しい感じがする。自分的にはとってもタイプだ。
なんだろう。この一瞬での情報量が多すぎて頭がついてこない。それでもなんとか脳をフル回転させて結論を導きだした。
「俺……女の子になっちゃった!?」
どうしよう。時間は……朝の6時か、まだ両親はぐっすりな時間帯だろう。しかし、いつ起きてくるとも限らないのでとりあえず自室に避難することにしよう。
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