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━━━━━━がちゃり。
「朝から騒がしいわ……ね……」
お見事、フラグ回収いたしました。
入ってきたのは眼鏡をかけた真面目な顔ぶれの母、綾菜(あやな)。普段は優しいが怒ると怖い、典型的ないいお母さんだ。あんぐりと口をあけ、こちらをじっと見つめている。姉は母をみて硬直し、俺も硬直した。
「葵衣…その子って……」
「ええと、母さん…この子は━━━」
「もしかして龍樹の彼女さん!?しかも事後!?いつからいつから?」
ただし雰囲気は中学生とか高校生そのもので、自分としては姉が二人いる感じがしないでもない。そして母さん、あんたは息子にそんな言葉を話すのか。
姉はぶんぶんと首を大きく横に振って、「龍樹のはじめては私がもらう」と呟いていた。
「じゃあ誰なの、その可愛こちゃん」
「だからこの━━━━」
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