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すぐに返事が来た。
『メールありがとう。
わたしの言ったとおりだっただろ。
それもそのはずだ、わたしも柳田次郎なんだからね。
正体を明かすと、わたしは十二年後のきみなんだ。
三十二歳のきみってことだ。
わたしは十二年後の地球で暮らしている。
そんなバカな、と思っているだろう。
しかし、事実なんだ。
では、なぜ、きみとわたしには十二年の隔たりがあるのに、メールの送受信ができるのかを説明しよう。
二○二二年、つまりきみが生きている時間から数えて七年後に、人類が突然変異を起こしたんだ。
それは、喜ばしいことだ。
爆発的な進化を遂げたことになるわけだからね。
人間はそれまでの数倍の知能を発揮できるようになった。
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