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俺の前にいるのは、全身艶消しされた銀色の肌で、つるつる坊主の、キウイみたいな大きさの黒い目をした宇宙人だった。身長は低く、一メートル五十もないだろう。
「ははは。なるほど、そう思うのもむりはない。わたしたち人類は、五年前にこのような姿になったんだ。今いるこの時間でいうと、七年後だ。声でわかると思うが、わたしは進化したきみだ。どうだ、かっこいいだろう?」
頭のヒューズが飛びそうになっているが、なんとかこの宇宙人の言うことを理解しようとした。
「あんたは、宇宙人じゃないってことか?」
どこからどう見ても、それっぽいが。
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