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「過去へタイムトラベルする費用は、十分間で三十三億円かかるんだ。とてつもなく高額だろ。幸いわたしは大金持ちになったから、こうやってきみの元へ来ることができた。メールも送信、受信のワンパックで、五億二千万円かかるんだ。どちらかだけなら、その半額になる。ああ、もう三十秒ない。頼んだぞ、過去のわたし。竹下美紀とは完全に関係を断つんだ。いいな」
「わかった。竹下さんとは二度と会わない。安心してくれ」
俺がそう言うと、つるつるハゲ頭でデカ目の未来の俺は、心底安心した顔になってうなずいた。
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