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オレは黒猫のタンゴ。 今は相棒と一緒に旅してんだ。 でも、その相棒ってのがちょっと変わったやつでな。 人が喋りかけても返事はしねーし、目だって合わせねーことあんだ。 しょーもないやつだろ? でも、オレはあいつと大事な約束しちまってんだよな~。 それに……旅をやめるつもりはまったくない! あいつと旅してんのもけっこう楽しいんだ。 まあ、そう言うのもオレの相棒がすっげー強えーからなんだよな♪ 子供の頃から無口だったけど、剣術……っていうのか? あのカキンカキンやるのが強いんだよ。 あんなのくらったらモンスターだって一殺だぜ? でも……最近弱くなったような気がするんだ。 前はオレがあいつに守られてるようなかんじだったのに、今はオレがあいつを守ってるってかんじ。 なんかあったのか? って聞いてはみたけど、目配せしてくるだけでやっぱり答えてくれなかった。 そういえば、少し紹介が遅れたな。 お前は、黒猫って聞いて何が思いつく? 化け猫? ざんねん。オレは化けられないよ。 正解は……魔法が使えるんだ! すごいだろ? 化け猫も魔法使えるのかな? まあそれはいいとして。 魔法っつってもオレは炎と氷しか出せないんだけどな。 まあ、猫にだってモンスターを倒せるだけの力はある。 そうそう、この世界の生き物は色々と魔法使えるからオレが特別に使えるってわけじゃない。 でも、あいつみたいに魔法は使えないけどそれ以外で強いってやつも結構多いんだ。 ようは、いろんな奴がいるってことだな。 そんでもって、今オレたちがいるのは森の中…。 森ってのはモンスターばっかで結構危ないところだ。 で、案の定オレはあいつと一緒にモンスターと戦ってる。 このモンスターがめちゃくちゃでっかいんだよなー。 いきなり出てきてオレたちのこと食べようとしたんだから! オレはあいつがモンスターを引き寄せてる間に黒魔法で攻撃する。 モンスターが燃え上がって地面に崩れ落ちる。 グアアアア! あいつはオレの魔法に反射できなかったらしく、地面に尻もちをついていた。 前は避けられてたのに……。 おい、大丈夫か? うん、というように頷く。 やっぱりあいつは無口だ。
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