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その夜、オレたちは少し開けたところにテントを張って寝ていた。
すると、外からなんだか物音が聞こえてきた。
う~ん、眠いのに。
伸びをしながら物音が何なのか確認するためにテントの外に出た。
すると……
ガシュッ!
オレはすごい長い爪で誰かに引っ掻かれた。
大きさはオレよりもちょっと大きいくらいのモンスターだと思う。
「いってえ!!」
オレの声であいつが起きてきた。
あいつは剣を取り出してオレを引っ掻いてきたモンスターを斬りつける。
寝ぼけていたのかあいつの剣はモンスターをかすめるだけだったけど、モンスターはびっくりして逃げていった。
「ありがとう」
オレはあいつに傷を手当てしてもらった。
ん?
なんかあいつがオレの傷にずっと手を当ててる!
びっくりしてあいつの顔を見たら、すっげー悲しそうな顔してた。
あいつがオレの視線に気づいて、ぱっと手を離す。
どうしたんだ?
あいつはすぐさま布団にもぐって眠っちまった。
そういえば、ケガするのなんていつぶりだろう……。
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