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そんなことを思っているとウルフマッチが炎を繰り出してきた。
オレたちはそれを避ける。
オレは自分の炎でウルフマッチの周りを囲った。
すると……
「うっわ!やっべえ! こいつオレの炎、吸い込みやがった!!」
あれは、自分の周りにあった炎をどんどん身体に取り込んでいく。
しくじったな。
勢いよくあれはオレたちに炎を繰り出してくる。
さっきよりも速度早くなってないか!?
オレはつまずいて逃げ遅れ、炎に包み込まれてしまった。
うぅ、少し暑いな……。
すると、炎はオレから遠ざかり消滅した。
ん? なんだ? なんともないぞ??
と周りを見渡したら……
ウルフマッチがとてつもなく大きくなってる!
どういうことだ?
すると、オレの周りにコウモリが飛んできた。
振り払ってもふりはらっても、コウモリたちはオレから離れない。
「この野郎!」
ずっと前足でコウモリを振り払ってると、いきなりあいつがオレの頭を叩いてきた。
「おい! なにすんだよ! …いってえ」
見上げると、あいつはウルフマッチの方を指さしている。
いつの間にかあれは元の大きさに戻っていた。
ああ、そうか! オレは幻覚を魅せられてたんだな!
オレは気を取り直してウルフマッチに氷柱形した氷を投げつける。
あれはしなやかにオレの投げた氷柱を避けていく。
なんてすばしっこいやつだ。
あいつは、オレの氷が止まると勢いよく走っていきウルフマッチに剣を振る。
が、簡単に避けられてしまう。
あれ、強すぎるだろ! まじで!
そうこうしているとウルフマッチがオレに向かって走ってきた。
あいつはウルフマッチを止めるが、抑えきれずに跳ね飛ばされる。
オレも必死に氷を飛ばす。
でも、止められなくて……
オレはウルフマッチに吹っ飛ばされた。
そこからは記憶に残ってない。
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