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B:「そんな薄着で風邪ひくじゃないか!」 A:「うん…父さんから帰るってメール来たって、母さんが言ったから…」 B:「コートも着ないで…」 わたしは自分のマフラーを外し巻いてやった。 A:「母さんから、父さんが許してくれたって聞いて」 B:「許したと言うか…まぁ、どうあっても、どう生きても、お前がわたし達の子どもである事に変わりは無い。 お前も悩んで、苦しんで、打ち明けるのにも勇気もいったろう。だから…。」 複雑な気持ちは、まだ拭えない。 いや、一生消えないだろう。 A:「ありがとう。父さん。ごめんね。こんな子で。」 B:「さ、帰ろう。母さんが待ってる。」 震える冷えた肩をポンと叩くと、わたしは女子高生になった"息子"と雪の舞い降る中 家へと並んで歩き出した。
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