第五章 それは能力?

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「そうか…」  やっと到着すると、日が落ちかけていた。  ドアのチャイムを押すと、女性の声が聞こえた。 しまった、今の源人の名前を知らなかった。  ドアが開くと、琥王はニコニコと笑っていた。 慌てる俺とは、大違いであった。 「一之瀬君はいますか?」  表札を見れば、名字は分かる。 その前に、琥王はちゃんと塩冶からもメモを貰っていた。 「はい、玲音(れおん)!友達よ」  琥王の笑顔の勝利であった。 源人がやってくると、琥王に不審な表情を浮かべていた。 俺がドアから顔を出すと、 何かを察知して慌てて玄関までやってきた。 「ど、どうして、ここに居るの…」  部屋に入れるか、外に出すかの葛藤があるようであった。 で、結局、部屋に入れてくれた。
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