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「そうか…」
やっと到着すると、日が落ちかけていた。
ドアのチャイムを押すと、女性の声が聞こえた。
しまった、今の源人の名前を知らなかった。
ドアが開くと、琥王はニコニコと笑っていた。
慌てる俺とは、大違いであった。
「一之瀬君はいますか?」
表札を見れば、名字は分かる。
その前に、琥王はちゃんと塩冶からもメモを貰っていた。
「はい、玲音(れおん)!友達よ」
琥王の笑顔の勝利であった。
源人がやってくると、琥王に不審な表情を浮かべていた。
俺がドアから顔を出すと、
何かを察知して慌てて玄関までやってきた。
「ど、どうして、ここに居るの…」
部屋に入れるか、外に出すかの葛藤があるようであった。
で、結局、部屋に入れてくれた。
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