第1章

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「変、じゃないかな」 手をつなごうと言ったのは彼女の方からなのに。不思議なことを言うものだ。 彼女の中では恋人が手をつなぐ事はおかしな事なのだろうか。 「君が、普通な人間なんて居ないって言ったばかりじゃないか。それに、変じゃないよ。照れて真っ赤になって。かわいい」 「可愛いとかいうな」 顔を隠すよう、彼女はマフラーに顔を埋めた。
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