僕は彼女に…

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僕は彼女に…

ある冬の通学路。 僕は、彼女と一緒に歩いていた。 「なぁ。」 「何よ。」 「そのマフラー。」 「あ。気づいた?最近のお気に入りなの。」 彼女は、パアッと明るくなって話した。 余程、お気に入りなようだ。    ・・・・・・ でも、僕は彼女に…。 「それより、ずっと言えなかったけどさ。」 「うん?」 「…そのマフラーの後側に、鳥の糞がこびりついてるぞ。」 その言葉を伝えた瞬間。 彼女は、マフラーを取り外して絶叫した。 「ギャアアァアアアァ!?何で、言ってくんないのよ!?」 「つい。」 「"つい"じゃねぇっ!」 「ガフっ…。」 僕は彼女に、腹を殴られた。 やっぱ、こうなるよな…。                   ―完―
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