1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
僕は彼女に…
ある冬の通学路。
僕は、彼女と一緒に歩いていた。
「なぁ。」
「何よ。」
「そのマフラー。」
「あ。気づいた?最近のお気に入りなの。」
彼女は、パアッと明るくなって話した。
余程、お気に入りなようだ。
・・・・・・
でも、僕は彼女に…。
「それより、ずっと言えなかったけどさ。」
「うん?」
「…そのマフラーの後側に、鳥の糞がこびりついてるぞ。」
その言葉を伝えた瞬間。
彼女は、マフラーを取り外して絶叫した。
「ギャアアァアアアァ!?何で、言ってくんないのよ!?」
「つい。」
「"つい"じゃねぇっ!」
「ガフっ…。」
僕は彼女に、腹を殴られた。
やっぱ、こうなるよな…。
―完―
最初のコメントを投稿しよう!