あの時なら

もう、出られない

地下はあいつらいないんだね。堂々と入れちゃった。

この時点ではまだ見つかってないんだ。大きなものを隠すなら地下って、安直な考えだったと思うんだけどなー。

えーと、何でも溶かしちゃう機械です。触らないでください？こんな紙貼ってたっけ。

いいや。起動させちゃえ。

ん、んー？普通に動いちゃった。自爆装置とか外してないのに。どうしようかなー。

そうだ、メールの返信くらいなら出来るだろ。未来の自分に今の現状を報告したら過去の自分がどうにかしてくれるかもしれない。

あ、今私が死んだら未来の私も死ぬのかな。

いっそパラレルワールドとかだったら楽なんだけどね。実際どうなんだろう。

よしっ、送信。

あいつら、来ちゃったなー。もしかして、ここで捕まったとか？でも、私がさっき触った時は壊れていなかったし。

待って、浄化システムって、どんな汚れでも汚れとみなしたものは全て消しさる機械だったよね。これ、動かしたところでどうにかなるの？あいつらどう見ても人間だよ？

あー、これは気が付かなかったな。馬鹿なことしてしまったし、このまま爆死してしまおうか。

うん？あぁ、そういや来てたんだっけ。ずっと機械の方見ていたからどこまで来ているのか見ていなかったや。

自爆するところくらい見届けたかったな。

人の腹に穴が開くのを見れただけでも、満足しそう。

あははっ。死にそうなのに何考えてんだよ自分。変な奴だ。