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第1章
みなさんのおなじみの水道。それにまつわる話を一つ、ご紹介をしましょう。
まだ私が小学生の頃の話。
これはとても暑い夏の出来事。
まだ小学4年生の小さな知識のない子供だった私、そんな話でもやはり"いじめ"と言うものはやはりみればわかった。
いじめられている子は佐藤くんと言う。その佐藤くんは小学4年生にしては体は小さく病弱でよく学校を休みがちだった。けれど頭はとてもよくその代わりと言ってはなんだが運動が全くできなかった。かけっこも、ボール投げも何もかもダメだった。勉強ができると言っても人とはほとんど喋らず、しゃべっても舌ったらずな感じがしてみんなから嫌われていた。今思えば障害者だったのかもしれない。そんな佐藤くんがいじめの標的にされたのは小学4年の夏口、夏至を過ぎたあたりだった。最初は鉛筆を隠す程度だったが日に日にその酷さを増していった。上履きを隠したり、教科書を隠したりと色々ないじめをしていた。
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