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「セ。孝宏!」
孝宏の前に一村鈴が現れた。
孝宏のコマンド、会話するを選択。
「え、今のなんなん?」
「それよりなに?」
「バレンタインやで!チョコ欲しい!」
「好きな人に貰いなさい」
「好きな人?俺、まだ全員の事知らへん。まぁ関西弁ダメだっちゅう変わった奴とかには会ったけども」
鈴は思い出してハハっと笑う。
「誰?」
「よぉ、思い出してみると俺下級生と仲良しや!」
「それは良かった」
「こないだの話してええ?」
「どうぞ」
孝宏は思った。バレンタインのチョコの話はどこに行ってしまったのか、と。
「三汰にな、pinyoの素晴らしさを伝えたんや」
「ほう」
「そしたらな、2箱目のpinyoに星型が入っててん!三汰と二人ですげーって盛り上がったんや!三汰良い子やで!」
「三汰って白地くん?」
「せや!」
「その子にならチョコ上げたけど?」
「……な、なんやとぉ!?孝宏手ぇ付けるの早すぎやで!」
「…神緒銀八郎くんにもチョコ上げたけど?」
「なんやと!?二股とかどっちかにせぇや!スケベ!」
鈴は誤解したまま何処かへと走り出してしまった。
「二股でもなければスケベでもない」
と孝宏は呟いていた。
End
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