バレンタイン

2/2
前へ
/22ページ
次へ
「セ。孝宏!」 孝宏の前に一村鈴が現れた。 孝宏のコマンド、会話するを選択。 「え、今のなんなん?」 「それよりなに?」 「バレンタインやで!チョコ欲しい!」 「好きな人に貰いなさい」 「好きな人?俺、まだ全員の事知らへん。まぁ関西弁ダメだっちゅう変わった奴とかには会ったけども」 鈴は思い出してハハっと笑う。 「誰?」 「よぉ、思い出してみると俺下級生と仲良しや!」 「それは良かった」 「こないだの話してええ?」 「どうぞ」 孝宏は思った。バレンタインのチョコの話はどこに行ってしまったのか、と。 「三汰にな、pinyoの素晴らしさを伝えたんや」 「ほう」 「そしたらな、2箱目のpinyoに星型が入っててん!三汰と二人ですげーって盛り上がったんや!三汰良い子やで!」 「三汰って白地くん?」 「せや!」 「その子にならチョコ上げたけど?」 「……な、なんやとぉ!?孝宏手ぇ付けるの早すぎやで!」 「…神緒銀八郎くんにもチョコ上げたけど?」 「なんやと!?二股とかどっちかにせぇや!スケベ!」 鈴は誤解したまま何処かへと走り出してしまった。 「二股でもなければスケベでもない」 と孝宏は呟いていた。 End
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加