セカンドがやって来た

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そんなこんなで、鈴はとある人物を見付けた。 「斗織!」 「ん?」 同級生の黄瀬斗織くんだ。 「聞いたってーな!」 「うん?なんの話?ゲスイ?」 「ゲスイ?ちゃう!俺の幼なじみの話や!」 「幼なじみ居たんだ?誰?同じクラス?」 「ちゃう。学年は一個下で名前は二村孝宏や」 「ふんふん」 斗織くんは頷き鈴の話を聞いてくれていた。 「で、セカンドって呼んでんねんけど、それ言うたらアイツ怒んねん!」 「え?セカンド?なんで?」 「子供の頃からのクセやな。なかなか抜けへんからえぇわぁってなぁなぁできたんや」 「なんでセカンドって呼んでるの?」 斗織くんは質問を丁寧にした。 「子供の頃からのクセや!」 「……。よし、じゃあなにしに来たの?」 「ん?」 「俺の所に来た理由は?」 「愚痴りにや!」 鈴、めちゃいい笑顔を見せた。 「そっかぁ!好きなだけ愚痴れ!」 「セカンドはな!」 鈴の愚痴は小1時間も掛かった。 「あー、愚痴ったらアイス食いたくなったわ」 「疲れた…」 「付きおうてもろたから、アイス奢ったるで!」 「やった!」 .
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