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少し前、友達に『その事』を話したら、馬鹿だねえ、と笑われた。 わたしには、今、ある日課がある。 夜寝る前に、ベッドの上で彼にメールを打つのだ。 ――好きです。 ずっと好きでした、と。 もちろん、実際は送らない。 送信画面の手前で、削除する。 こんな事、確かに馬鹿な事かもしれない。 けど。 告白する勇気もないわたしからすると、これは小さな冒険なのだ。
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