イベント作品

3/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
 『○○年前の自分へ。私は今自分へメールを打っている。このメールを○○年前に受け取ったことをまだ覚えている。あの日あの時間にセンター問合せをしなかったらこの時間メールというものの存在を知ることはなかっただろう。 あまりにも突拍子過ぎて、○○年前の私はこのメールが本物だとは信じられないだろう。 しかしこのメールは本当に時間を越えて過去や未来と交信できる。 覚えているだろうか?中学二年のときのあの恥ずかしい記憶を…… まあ、そんな思い出話は今は好い。 私は今、この時間法を破ってしまい、ある組織から追われる身になってしまった。毎日怪しい連中が私の生活の陰に隠れて私を監視している。少しでも遠くへ逃げるために金が必要なのだ。今すぐにでも、この口座へ振り込んでもらえないだろうか? ××銀行 普通口座 000-0000-00 ○○年前の私へ。          ああ、このメールも恐らくは監視されているだろう。少額でも好い、私を助けてくれ。早くしないとわたしは  
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!