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第7章 チェーン
律が僕に求めていたのは
いつも完全なる服従だった。
「僕、鳴海静は……今後一生涯……天宮律の犬として……」
「ダメだ。もっとスラスラと」
昔の男が現れたくらいじゃ
揺るがない忠誠心。
「何を求められても拒みません。喜んで奉仕し……」
「喜んで?撮影してるんだぞ?うつむくな。嬉しそうな顔をしろ」
「喜んで……飼育されることを誓います」
求められればどんな時でも
たとえ屈辱的な記録を残されている時でさえ
笑顔を向けること――。
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