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朝からバタバタ忙しく、あっちにいったり、こっちにいったり、お父さんが普段から口にするセリフ
「動いていないと死ぬんじゃ」
さかなクンが言っていたアジて言う魚と同じなんだ、お父さんが帰宅すれば、部屋の温度が上がり出す
嘘じゃないんだ、まだ僕は小2だから。
パンを口に放り込み、僕はランドセルを背負った
鉄棒出来なくても大人になれるんだ!
その言葉が僕には嬉しい反面、少し悲しかった
それは僕の又吉君がメールで知らせてくれるまで解らなかった
運動場を通過する瞬間、僕の目に鉄棒が輝いていた
「あんでなんかなぁ?」
少し好きな女の子から、振られた気持ちだった
女の子が次から次へと声かけしてくれる事にトキメキはなかった
「おはよう!ヒカル!」
友達の剛士から声をかけられた、プチときめいた
その時エメラルドグリーの又吉君が点灯した
ちっさいおっさんのストラップは、異様な妖怪にみえた
開けてみると「20年後のメール」だった
チャイムがなったから僕は急いで階段をかけ上る
休み時間に見ればいいや!
その未來からのメールが気になり、先生の話しは上の空だった
僕は20後の未来はどんな立派な大人になってるの?
まさか政治家で大阪維新の会に入り、選挙活動で、白い手袋を身につけ、街頭演説で、大人ではなく、子供に握手する演技をして、周りからいい人アピールをする、善人者ぶっているのかなぁ?
もしかして、第二のキムタクになり、アイドルしているのか?
スタップ細胞を自ら作り上げ、ノーベル賞を貰うのかなぁ?
大人の言葉に表すと、鉄棒出来ない僕でも、立派な大人になっているよ
口に泡だらけの先生は、より一層泡だらけだった
早く休み時間になってよ、
待てよ、こんな立派な大人になれば妹ジャイ子は迷惑だよな、そんな冷静さも兼ね備えていた
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